1.はじめに
本年5月の産業衛生学会にて当法人所属の弁護士を中心として産業衛生学会の圓藤先生他産業医の先生とセッションの機会を持ち、その会場にて多くの産業医の先生と意見交換を行いました。
産業医は、勧告権の強化など産業医の権限が増大する一方で産業医の責任も重大となっており、産業医の先生も法的な責任に非常に敏感になっていることを肌で感じました。
また、上記の研究会にて産業医の先生向けのQ & A本を出版する予定であるとともに、産業衛生分野の判例につきまとめた論文を作成致しました。
2.働き方改革
産業衛生の分野は、当初は、炭鉱労働等の産業に従事する労働者の労働環境改善が重要なテーマとなっていましたが、近年では企業におけるホワイトカラーの長時間労働、メンタル不調等の改善が重要なテーマとなっています。
数年前に起きた電通の過労死の事件を契機に働き方改革は日本の社会にとって重要な取り組み事項となっています。
産業衛生分野で重要な役割を果たすのは産業医ですが、産業医は、医師でありますが、診療行為を目的とするものではなく、労働安全衛生法、同規則等の法令に基づき産業医としての業務を行う以上、法律や判例に対し精通していることがよりよい産業医業務が行う上で必要となります。
当法人は、産業医の先生に対し産業衛生分野の法律や判例に対する知見を提供することでも企業における産業衛生分野の改善に寄与しています。
- 事務所の方針
当法人は、日本で稀有な医療分野を専門とする法律事務所です。医療分野は広義では、産業衛生の分野も包括するものです。
弊所は、企業向けには企業の労働衛生管理の分野におけるリーガルサービスを提供することで、職場環境の改善、労働者との紛争防止、離職防止、企業のリピテーションリスク防止を図ることで企業活動を支援しています。
- 事務所名変更の件
弊所は、本年7月より弁護士法人の名称を「弁護士法人AIT医療総合法律事務所」から「弁護士法人MIA法律事務所」へ変更することになりました。
MIAは、Medical & Industrial Advisory 法律事務所のアルファベットの頭文字をとり「MIA」としました。「医療」と「企業」を主に支えることで社会に貢献することを示しています。
- 全国展開及び人員の拡大
弊所としては、弊所のリガールサポートを全国規模で展開しています。
現状、東京の銀座に本部を構える他、名古屋市内、群馬県高崎市、同県館林市にも支店を構えており計4事務所を構えています。
今後、他の地域にも事務所を構える予定があり、日本全国において弊所の方針に基づいたリーガルサービスの提供を行っていくことを目標にしております。
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