センター試験について思うこと
センター試験と教育
今日この記事を記載しているのは平成30年1月13日で、今日、明日はセンター試験です。
思えば私がセンター試験を受けてから、早くも20年程度が経過しました。私が受けた年も寒くはありましたが、雪は降っていませんでした。今日は寒波の影響で非常に寒いようです。受験生の皆様には全力を尽くして悔いなく頑張っていただきたいと思います。
「教育」というのは、非常に難しいものです。私は職業上様々な方に接して、中には自身の教育についてお話しをお伺いする機会もあります。また、立場上「教育」について意見を求められることもあります。そんな中で私が意識していることがあります。
私が意識していること
私が答える際にいつも意識していることは、成功・失敗・挫折体験それぞれ経験していますが、「自分の過去の成功体験をあまり語らないこと」です。これは、成功体験によって追体験できるためには《真似る》という特殊技能が必要だと思います。
この《真似》というのは、人によって得手不得手があると私は思っております。そして、《真似》がうまい人が必ずしも優秀な方ではなく、他人の《真似》はすごく苦手だけど独自のやり方で成果を出される方は多く会ってきました。もちろん、《真似》が得意で成功している方もいらっしゃいますので、このような方には成功体験を語るの方がよいのかもしれません。しかし、《真似》が得意な方は、数は少ないのではないかと考えています。そうすると、その人の事をよくわかっていて、必ずしも私のやり方が正しいわけではないということが十分に伝わっている場合に限って、このことを注意したうえで、お話しをする、ということになります。
他方、数多くの挫折や失敗をしていますが、意見を求められた際には、むしろこちらを積極的に語るようにしています。これは、挫折や失敗からどう立ち上がるかの方法はいくら知っていても知り過ぎることはと思うからです。なぜなら、挫折した時に他人の体験を聞いて、そこから立ち直ることができればよいからです。
まとめると、成功の方法、つまり0からプラスへのもっていき方は人それぞれ、しかし、失敗から立ち直る方法、つまりマイナスから0にもっていく方法は、結構共通する部分が多いのではないかと思っています。
クリティカルシンキング
いろいろ書きましたが、あくまで私の私見であり、私自身が0からプラスにもっていく方法論を語るのが下手なだけなのかもしれません。
そこで、私は、どうしたらうまくいくのかをお話しすることをするのではなく、《考えるための基礎知識》を身に着けていただきたいと思っています。それが《法律塾》にも関係することではありますが、考える力があれば、他人の話を批判的に聞くことができるようになると思います。
他人の話を批判的に聞くというのは「クリティカルシンキング」という、ビジネスにおいて必要不可欠かつ初歩的な能力の育成につながります。
他人の話を批判的に聞くというと、「批判」という言葉のマイナスイメージが先行してしまいがちですが、実は、《好意的なもの》です。
どんな話がうまい人でも、話したことの意味を勘違いしている聴衆のすべてへの配慮をしながら、すべて正確にお話しすることは難しいです。とすると、聞く側の方が、批判的に聞いて、腑に落ちない部分はその場もしくは後で質問をするか、自問自答して解決してほしいということにつながります。
また、批判的に聞くという姿勢になると、当然質問がわいてきます。よくセミナーに行って質問が多い人やそうでない人がいますが、この《クリティカルシンキング》が習慣になっている人であれば、質問がいろいろわいてきて、どれから順番に質問しようという思考になるはずです。遠慮してとか、時間がないから質問しないというのはもちろん仕方ないですが、そもそも質問が浮かばないというのは、きっとそのセミナーや講習会にいった意味がないということになります。
また、このクリティカルシンキングはビジネスにおける事業計画をより実質的かつ《想定》をしていく上で役立ちます。当然具体的な《想定》が可能となれば《対策》も具体的なすることができます。
ぜひ、クリティカルシンキングをマスターしてください。
とはいえ、最初にも書きましたが《教育》は非常に難しいものです。機会があったら一緒にお話しさせていただけましたら幸いです。
以上
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