特に、どの事件と特定はしませんが、医療安全についておろそかにしている病院は少なくありません。根本的にある考え方は、【うちの病院は大丈夫】という過信です。また、これまで自分の病院は大丈夫だったからという自信からこれからも大丈夫、と思ってしまうことにあります。
これは、医療施設のあらゆるところで同じことが言えます。
大学病院、総合病院、(医科・歯科)クリニックはもちろん、介護施設、接骨院、針灸院、特養、グループホームなどなど。
これらは全て医療施設に当たり、医療事故が発生する危険性があります。
テレビのニュースを見ると、いつも私は思います。【ああ、この病院も弁護士がきちんと事前予防に関わっていなかったのだ】と。これは、顧問弁護士がいなかったということではありません。【顧問弁護士がいても、医療現場に足を運ばない弁護士は意味がない】からです。
【医療安全の道は一日にしてならず】、また、【医療安全=医療訴訟予防】という当然の前提に加えてあと一つ、【医療安全は医療機関のブランド化】にもつながります。なかなかマイナスにならないように、というと意識が高まりません。しかし、プラスを大きくというモチベーションならば意識が高まりやすいと思います。結果として、医療安全に意識が高まるのであれば、どちらでもよいと思います。
何か、医療安全の普及のためには、事故が起きないように、という視点だけではなく、【医療機関のブランディング】のために、安心・安全な医療がブランド化につながる、という視点を医療機関の皆さまに提供していければと最近強く思うようになってきました。
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